もちもち日記

たべるのだいすき

腰痛かと思ったら卵巣嚢腫だった話

今から3年くらい前、社会人1年目の夏の話。

きっかけは職場の健康診断。300円程度の負担で子宮頸がん検査を付けられるとのことだったので、検査もお願いすることに。

 

初めての内診台にドキドキしていると、検査開始早々に医師から

「婦人科に定期通院してる?」

否定したとたんに騒がしくなるカーテンの向こう側。紹介状書くから一旦検査の誘導止めてとか不穏な言葉が聞こえてくる。

子宮頸がん検査自体は問題なく終わったものの、医師から告げられたのは

 

「新生児の頭くらいのサイズの卵巣嚢腫がある。良性だったとしても手術必須の大きさだからできるだけ早く大きな病院に行って。」

 

「あの…、まだ有給がなくても平日の休みが中々…」

とても呑気である。

 

そんなのはどうにでもなるから早よ受診しなさいと叱り飛ばされ総合病院へ(この呑気発言のせいか、本部からも受診催促の電話がかかって来た)

ちなみに健診の結果は散々だった(動揺で血圧が下がらない、心電図も結構な頻脈。保健師さんに、意外と健診で見つかる人が多いけど破裂する前に取っちゃえば大丈夫よと励まされる)

 

初めてのMRIや造影剤ありのCTなどなど色々と検査をしてもらい、健診センターの医師が言った通りのクソデカ嚢腫が映し出されていた。お腹を横切りにした図で、目玉焼きの白身:黄身くらいの結構な比率。

そしてクソデカ過ぎて脊柱管が圧迫されていた

数年前から座りっぱなしだと足がしびれて痛んだりしていたのは、きっとこいつのせいだったのだろう(肥満で負担がかかっているのもあると思うが…)

 

何か生理が重いとか症状無かったの?と周りから訊かれたが、正直この脊柱管絡みの腰痛と脚の痺れくらいしか思い当たるところはない。

生理は周期が40日近くなることがあったりと若干不安定なところはあったが、痛みはほぼ感じたことがない。出血量も特に大きな問題はなし。メンタルがボロボロになるのだけが困りごとだった。

 

その後は手術日程もすぐ決まり入院へ。(後から気付いたが、月跨ぎ入院不可避だったので予約が空いてた模様)検査で欠勤となった分も、変形時間労働制の強みを活かして残業から補填する形でどうにかした。

卵巣嚢腫は普通の大きさであれば内視鏡手術となるそうだが、あまりに大きい➕MRIで見た目が良性とは言い切れないため片方の卵巣ごと切ることとなり開腹手術に。

 

術前説明で母が低用量ピル服用について知ってしまいグチグチ言われたりもしたが、手術自体は無事に成功。(現旦那との交際中ではあったが、低用量ピル服用の主目的はPMSの軽減である。)嚢腫も珍しいタイプではあったものの良性で一安心。

術後痛みに苦しみながら、帝王切開ってこれより大きく切るんだからめっちゃ術後しんどいだろうなぁと思いながら、隣の産科から漏れてくる新生児のふにゃふにゃした泣き声を聴いていた。

ちなみにこの手術で縦に切開しているので、将来自分が帝王切開する時は縦切り確定だそうだ。横切りのほうが見た目はきれいに仕上がるそうだが、命に別条がないだけ御の字である。

 

しかし、卵巣が片方になっても妊孕性には問題ないと聞いてはいたけれど、その後結婚して1年も経たず(低用量ピルを休薬してから3か月ほど)に子供を授かれるとは思ってもみなかった。

 

婚前だったりすると中々勇気も出しづらいところではあるとは思うが、無症状でこの有様である。生理が重いとか何か症状があれば早めに婦人科にかかって欲しいし、気軽に受診できる世の中になって欲しいと願っている。